●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●
★ライフプラン相談はこちらから★
http://www.fp-hanazono.jp/s_lifeplan.php
●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●
FPの福田稔也です。
4月の終わりから急激に進行している円安問題。
為替の急激な変化は社会経済に影響を及ぼすものですが、
一般の人はよくわからない人も多いかもしれませんね。
ではこの円安になると何がよくないことなのでしょうか?
今回は為替について基本的なお話をしてみたいと思います。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「円安」とは「円薄」?
____________________________________
●円安とはどういうこと?
円安というのは日本円が安くなったことを表しています。
1ドル110円が2カ月ほどで135円になったわけですがこれを詳しく説明
しましょう。
「110円から135円になったから円高」
と考えるのは誤りで、答えは円安になります。
これはこれまで110円を出せば1ドルを買えていたものが円安になると
135円を出さないと1ドルを買えなくなったということを示しています。
135円=1ドルということは、110円=1ドルのときよりも買えるドルが少なく
なってしまい、それだけ円の価値が安くなった(=円安)といえるのです。
円の価値が薄まったので「円薄」と覚えてもいいかもしれません。
●円安になると何が困るのか?
では円安のデメリットというのはどういうものなのでしょうか?
円安になると輸入商品を仕入れするのに多くの円が必要になるので
調達コストが高くなります。
iPhoneを例にして説明します。
iPhoneはAppleというアメリカの企業ですから、
アメリカを基準に考える必要があります。
現在最新機種は日本円で10万円ほどするのですが、
ドルに直すと約910ドルの定価となります。
910ドル→100,100円(110円の時)
しかし現在は1ドル135円になっているので、
910ドルの定価は変わりませんから、日本円価格で考えると
910ドル→122,850円(135円の時)
物は一切変わっていないのに22750円の値上がりということになるのです。
実際のところは日本で販売されているiPhoneの定価は据え置かれていますが、
新しく販売されるiPhoneにはこの為替の影響は大きく出てくるでしょう。
●日本は輸入大国なので影響は大きい!
つまり円安になると、多くの輸入品に頼っている日本では
「生活に必要なものが値上げ」
される可能性が上がることになります。
パンを作る小麦粉などもそうですし、ガソリンなども輸入に大きく頼っている
ものとなります。
となると今まで1000円で購入できていたものが1200円必要になりますので
購入できるものが少なくなりますね。
これで賃金が上がれば何の問題もないわけですが賃金の上昇は見込めないとすると
生活は当然苦しくなります。
贅沢品の購入を抑えたとしても普段の生活に必要なものが値上がりすると
家計が苦しくなるのは必然です。
為替の問題は他人事ではなく、自分達の暮らしに密接に関連していると考える事が
必要になってくると思います。
●どのように乗り切ればよいのか?
私はファイナンシャルプランナーということもありましてこの為替の急激な変化で
相談される機会が非常に増えてきました。
現在の状況が続くのか続かないのかはわかりませんが自分の資産を目減りさせない
ためには、円だけを持っているのはリスクになるかもしれません。
仮に1000万円の資産を保有していたとしたら、1ドル110円の時ですと90909ドルに
なります。
しかし135円の現状ではこれが74074ドルになり16835ドルも少なくなるのです。
今後世界との距離は近くなることはあっても遠くなることはありません。
円だけを持っている人はドルの資産の保有を考えてみてもよい機会になると思います。
今月は以上です。
●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●
★相続相談(事前対策)★
https://www.fp-hanazono.jp/s_inheritance_before.php
★相続相談(相続後事務)★
https://www.fp-hanazono.jp/s_inheritance_after.php
●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●・○・●