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おはようございます、FPの福田稔也です。
先月もお話しました円安問題。
日米の金利差がここまで顕著に影響が出ているのは久しぶりでしょう。
現在の円安は24年ぶりなどの言葉をよく耳にするのですが、
日本経済への影響はどんなものがあるのでしょうか?
また外貨を持つメリットなども考えてみたいと思います。
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外貨を持つ意味を考える
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●急激な円安が進む
ドル円相場は3月上旬まで1ドル113~115円の圏内で推移していましたが、
そこから急速な円安が起きています。
3月22日には120円、
そして4月11日に125円、
さらに4月28日に130円を突破しています。
5月の下旬には一旦127円程度に戻りましたが6月7日には132円になり、
7月15日には139円をつけていよいよ140円が視野に入ってきました。
この急激な円安でこれまで為替に興味がなかった人も
ニュースでよく聞くようになり興味を持つ人が増えてきているように感じます。
ではこの円安ですが一体何が原因でこのようになっているのでしょうか?
●今回の円安の背景
少し詳しい話をしますと今回の円安の背景には
アメリカの消費者物価指数(CPI)の上昇ということが挙げられます。
この数値が今年の3月に前年同月比+8.5%となり、
1981年12月以来、約40年ぶりの高水準となったことに起因しているのです。
物価が8.5%も上昇してしまうと当然家計への影響が大きく生活が困窮して
しまいます。
そこでアメリカの中央銀行にあたるFRBは金利を引き上げることで
インフレを抑制しようとしており、
FRBのパウエル議長も利上げや金融引き締めの姿勢を強めています。
一方日本の黒田日銀総裁は大規模な金融緩和を続ける、
つまり金利の引き上げは行わないということで日米の金利差が大きくなっている
ことが主な要因だと言われています。
●金利差が大きいのでドルを買う人が増える
現在日本の金利は定期預金でも高いところでも0.3とかあたりになりますが、
一方でドル預金では3%あったりします。
(ここから利益に対して税金が引かれるので少なくはなります)
つまり金利の格差が10倍もあるのでドルを持って資産を増やそうと考える人が
当然多くなります。
1000万円の資産で考えてみましょう。
金利0.3%であれば10年間で増える資産は30万円ですが、
3%の金利であれば10年間で300万円増える計算になります。
もちろんここから税金を引きますので、
これだけ残るわけではありませんが、単純に預けているだけで10倍の利益額の
違いがあれば、円からドルに資産を移したいと思う人が増えるのは当然です。
●今ドルを買うべきか?
ではこの金利差があるのでドルを持つべきかどうか考えている人も多くいる
でしょう。
ただ為替というのは今後の予測が不可能なものですので短期間での収益を
得たいと思われている場合は購入しない方がいいかもしれません。
これだけ急激な円安が起こったのですから、
逆に急激な円高が起こらないとも限りません。
実際に1998年に8月に147円になったあと10月に110円台まで円高になったことも
あります。
ですので今後円高になるかもしれないけどもこれだけの利率で運用できるので
あれば為替が多少落ちても利益は出るだろう、
くらいの気持ちで長い期間持つことができる人はいいかもしれません。
それよりも、円の価値が下がっているこの状況を踏まえて、
今後はやはりドル資産をもっておく方が自分の資産構成的にも必要だという
意識の方が大切かもしれません。
収益性よりも資産バランスという意味でドルを持つというのはおすすめの方法
だといえるでしょう。
よって一回で購入するのではなく毎月購入するとかドルコスト平均法で購入する
のもおすすめだと思います。
今月は以上です。
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