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【FP花園メルマガ】<2023年7月19日号> 2024年から始まる新NISAの留意点

2023/7/19  【メルマガ一覧へ戻る

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ファイナンシャルプランナーの福田稔也です。
 
2024年から始まる新NISAですが、先月少しお話をさせていただきました。

  今回は新つみたてNISAの疑問点やデメリットについてを説明していきたいと
  思います。


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2024年から始まる新NISAの留意点
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●損益通算できない

まず最初のデメリットというか制度の問題は損益通算できないことが
あげられます。

現行NISAでも同様で損益通算できませんが、新NISAでも損失通算はできません。

通常の投資の場合であれば、上場株式を売却したときに損失があれば配当や
売却益と相殺できる(損益通算)が、NISAでは損益通算ができない点は知って
おく必要があるでしょう。

●ロールオーバーできない

新NISAは現行NISAとは完全に異なる制度として運用されることになります。
つまり現在のNISAで運用している金融資産を、新NISAにロールオーバー(引越し)
することはできません。

現行のNISA口座で運用している資産を新NISAに移す場合は、
一旦売却してから新NISAの口座で再度投資を行う必要があります。

投資信託の売買に慣れている人であれば特に問題はないと思いますが、
初心者が多いイメージのあるNISA運用者が再度投資を行うというのは
デメリットになるかもしれません。

●短期的売買になる可能性がある

年間投資枠や非課税保有限度額が大きく増えたことは
前回説明したようにメリットだと思われます。

これまでの一般NISAでは120万円まで、つみたてNISAでは40万円までという制限に
加えて、売却したら非課税で投資できる枠は戻りませんでした。

しかし、非課税枠の再利用が認められ、年間投資枠に余力が出てくるなら、
利益が出ている時に売買をして利益を確定したくなる人が出てくると思います。

つまり短期間で利益を得ようとして、
回転売買 が行われる可能性がデメリットとしてあげられます。

回転売買とは、金融商品を短い期間で売買する行為を言いますが、
証券会社の手数料が増大するため回転売買を推奨する会社が出てこないとも
限りません。

そもそも長期的安定的な資産形成を目的としたNISAで回転売買が行われるのは
政府の意図したものではないと思われるので注意が必要でしょう。

●自由度が高すぎて余計に難しくなることも

先ほどの話と重複しますが新NISAでは投資期間や非課税保有期間の縛りが
無いために、自由度が高くなります。

現行のNISAでは投資可能な期間や非課税保有の期間が定められていたために、
その範囲内で利益が出る商品を選ぶ必要がありました。

つまりある程度絞られた中で投資対象商品を選べばよかったのですが、
新NISAではその対象が広がると考えてよいでしょう。

しかも運用対象期間も縛りがなくなるため、
本来であれば損切りすべき銘柄も、非課税保有期間の制限もないため、
そのまま塩漬けにしてしまう可能性も高まります。

色々とできることが増えた=自分で決めることが増えた、
というのもデメリットに感じる人はいるかもしれません。

このようにデメリットといっても、メリットの裏側のようなことが多く、
概ねいい制度だと思いますので、じっくりと腰を落ち着けてやっていけば
いいのではないでしょうか。

今月は以上です。

 

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