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介護保険料 全国平均 20年で倍に【FP花園メルマガ】<2021年6月2日号>

2021/6/2  【メルマガ一覧へ戻る

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おはようございます、宮本です。

先日夕方のTVニュースを見ていたら

「ステルス値上げ」

という言葉を使っていました。

番組では食品などで、商品そのものの金額の値上げはできないけど
内容物を少なくして値段はそのままにすることで実質的には
値上げをすることを指して言うそうです。

私もある菓子メーカーのポテトチップスを買ったら
内容物の少なさに驚きました。

「こんなに少なかったっけ?(心の声)」

今日の話は、このステルス値上げとは意味合いは違いますが
公的介護保険の保険料が気が付けば20年で
倍の保険料になった話です。


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介護保険料 全国平均 20年で倍に
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介護保険料 初の6000円台

全国平均、20年で倍に

2021年5月15日(土)日本経済新聞 朝刊 総合1より

 

記事を要約すると。
厚生労働省の発表によると、2021~2023年度の65歳以上の
介護保険料が全国平均で月額6,014円になると発表がありました。

高齢化に伴い介護保険料は年々上昇し、介護保険制度が始まった
2000~2002年度から比較すると2倍以上となったとのこと。

都道府県別に保険料の差があり

2021~2023年度に最も保険料が高いベスト5は

1位 大阪府 6,826円
1位 沖縄県 6,826円
3位 青森県 6,672円
4位 和歌山県 6,542円
5位 秋田県 6,487円


もっとも保険料が安いベスト5は

1位 千葉県 5,385円
2位 山口県 5,446円
3位 埼玉県 5,481円
4位 茨城県 5,485円
5位 長野県 5,623円

となっています。


大阪府と千葉県の差は月額1,441円となり年間だと約17,000円になります。

物価の優等生といわれる生卵で置きかけると、
仮に1パック200円とすれば月に7パック、
年間だと85パックの差が出でます。

実際にはこんなに食べないと思いますが。

でもこうやって品物に置き換えて卵パックが積み上げられている
想像すると凄くないですか?

地域によってだいぶ保険料が異なるということですね。

この保険料の伸び率ですが過去7回の見直しでは2番目に低いそうです。

各自治体は介護サービスの利用状況を推定して保険料を設定するのですが
推定よりも利用が少ない場合には保険料を積み立てたり、
過去の積み立てた保険料を取り崩したりして保険料を
抑えている自治体もあるそうです。

そう考えると、保険料が高い自治体は積立金額の余力が無いために
保険料負担を上げていることが想像できます。

今後も65歳以上の介護や支援が必要な人が上昇していくことが
見込まれるので根本的な制度の見直しが無い限り各自治体の
保険料負担はまだ上昇していくのだと思います。


●一を聞いて十を知る

「一を聞いて十を知る」

という諺を聞いたことがある人は多いと思いのではないでしょうか。

物事の一端を聞いただけで全体を理解するという意味です。

今回の記事、介護保険料が倍になった話だけの事象としてとらえると
それで話は終わってしまいます。


しかし

「その他の公的保障制度は、今どういった状況にあるのかな?」


と興味を拡げてみると現在の公的保障制度の現状が見えてきます。


社会保険料は平成21年度と平成31年度を比較すると、
社会保険料負担が約20%増加しています。

社会保険料は労使折半なので会社負担も同様に
増えているという事になります。

仮に会社が同じ売上、同じ利益で推移していたとすれば
社会保険料の増加分だけ利益が減っているということになり
会社経営も厳しさを増してきているという事です。

最近は会社の合併、事業統合のニュースを見る機会が多いと思いますが
こうした背景も大きく影響していると言えるではないでしょうか。


●介護サービス負担料は今後どうなる?


介護保険料とは別に介護サービスを受けた場合には利用者は原則1割負担します。

残りの9割は税金と介護保険料で半分ずつ賄っています。

これも今後を占うのに面白い資料があります。

それは病気や風邪などでクリニックや病院で支払う医療費の窓口負担です。

この医療費の窓口負担も年数をかけて負担割合が変わってきています。

2003年3月までは、現役世代の会社員や公務員の人は入院や外来診療を
受けても2割負担でした。

これは1997年9月から続いていました。

さらにさかのぼると1984年から1997年8月までの10数年間は1割負担で、
その家族は入院2割、外来3割でした。

私が大学を卒業して新入社員で勤めだした頃は、
会社員は2割負担、自営業者は3割負担という印象が強く残っています。

今の3割負担をこれ以上負担率を上げていくのは無理があると思うので、
個人的には所得階層による負担がもっと細かくなっていくような気がします。

こうした国の進む方向性を予想しながら、
自分だったらどうしていこうかと想像しておくことは
結構大切な事だと思います。

 

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